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「武富士」による盗聴事件で、大阪の市民グループ「株主オンブズマン」（代表、森岡孝二・関西大教授）のメンバーが９日、東京都新宿区の武富士本社を訪れ、事件に関与した役員に対し損害賠償請求訴訟を起こすよう求める申し入れ書を手渡した。１カ月以内の回答を求めており、不十分な内容なら株主代表訴訟を起こす手続きを始めるという。
オンブズマン側は同社前会長、武井保雄容疑者（７３）らの関与を明らかにしたうえで、信用失墜などによって生じた損害に対する賠償を求める訴訟を起こすことを求めた。▽暴力団との関係▽社員への残業代未払い問題——の実態を明らかにし、関与役員の民事責任を追及することも要請した。
武富士側は「承りました。（上司に）伝えます」とだけ回答した。森岡代表は「立ったまま申し入れ書を受け取っただけの対応で、事件を説明する気さえない。事実解明も期待出来ないだろう」と話した。
［毎日新聞１２月９日］ ( 2003-12-09-13:24 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031209k0000e040069001c.html