2003年12月09日(火) 16時51分

肝炎感染理由の解雇は不当　神戸の男性が慰謝料請求（共同通信）

　Ｃ型肝炎感染を理由にした解雇は不当として、神戸市の２０代の男性が９日、人材派遣会社「ジャパンクリエイト関西」（大阪府門真市）と派遣先の医薬品卸会社「アズウェル」（大阪市）に慰謝料など計５５０万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。
　訴状によると、男性は今年５月６日、ジャパンクリエイト関西に採用され、７日から派遣先のアズウェル神戸支店で薬品の配送作業などを担当。作業中に同僚から酒を飲まない理由を聞かれ、肝炎感染を打ち明けた。
　８日には神戸支店の上司から感染について黙っているよう口止めされた上、９日に支店を訪れた派遣会社の担当者から「派遣先から聞いたが、薬の卸をやっているからまずい」などと言われ、同日付で解雇された。
　男性は１９９６年夏ごろ、体調を崩し感染が判明したというが、「現在では問題なく、会社での業務を通し同僚らを感染させる危険や仕事に支障が出る恐れはない」と主張。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00000149-kyodo-soci