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９日の東京株式市場は前日の米国株高から反発して始まったが、買い注文が一巡した後は下げに転じた。日経平均株価は一時、１万円割れ寸前の１万０００４円７１銭まで下落した。一段の円高ドル安からハイテク、精密機器、自動車など輸出関連に値下がりする銘柄が目立つ。大手銀行株の動きも鈍く、投資家心理を冷やしている。
東証１部全体の値動きを示すＴＯＰＩＸ（東証株価指数）の午前の終値は前日比３．９０ポイント低い９９１．３８。日経平均は同１１円６１銭安い１万００３３円７３銭で午前の取引を終えた。出来高は４億６０００万株。
取引開始直後は日経平均が同１００円近く上昇する場面もあったが、買い注文が続かず、ＴＯＰＩＸも大台の１０００を再び割り込んだ。朝方の外国人投資家が前日に続く売り越しで、低調な商いが続いている。武井保雄会長が辞意を表明した武富士株は値上がりしている。(12/09 11:22)