2003年12月09日(火) 01時07分

武富士武井会長が辞任　１２人の盗聴指示認める（共同通信）

　武富士の盗聴事件で武井保雄容疑者の会長辞任を報告し頭を下げる清川昭社長（右から２人目）ら＝８日午後６時、東京・日本橋兜町の東京証券取引所 　 　武富士の盗聴事件で、清川昭社長は８日、記者会見し、会長の武井保雄容疑者（７３）が、責任を取って会長を辞任、取締役からも退いたと発表した。昨年１０月の月刊誌報道に端を発した盗聴疑惑は、東証１部上場企業のトップ退任へと発展した。
　武井容疑者は警視庁捜査２課の調べに、逮捕容疑となったジャーナリスト山岡俊介さん（４４）に対する盗聴を含め計１２人すべての盗聴を指示していたことも認めた。捜査２課は、組織ぐるみの犯行とみて動機を追及、全容解明を目指す。
　清川社長は会見で、臨時取締役会で武井容疑者の辞任が了承されたことを明らかにした上で「捜査当局の調べを受けている一連の盗聴について、すべてわたしが指示し、全責任がある」とする武井容疑者のメッセージを読み上げ、「信じられない思いだが、現実として重く受け止めたい」と述べた。会長は当面置かないとしている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00000008-kyodo-soci