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2003年12月09日(火) 06時24分

北海道警、捜査報償費を流用か…元幹部が証言読売新聞

 北海道警が捜査協力者への謝礼に使う「捜査用報償費」の領収書などとされる内部文書が流出し、実際には報償費は内部で使用されている疑いが浮上している。受取人とされる1人は読売新聞の取材に「情報提供したことも金を受け取ったこともない」と否定し、元道警幹部は「署長の交際費や幹部警官へのせんべつ、署内の慶弔費に充てていた」と話している。

 開会中の道議会で取り上げられているが、芦刈勝治・道警本部長は「内部文書は出所不明で、調査はしない」と答弁するにとどまっている。

 内部文書は、旭川中央署の「捜査用報償費現金出納簿」など1995年5月分と97年9月分の2種類。「窃盗事件捜査費 20000円」「放火事件捜査費 10000円」などに受取人の領収書が添付されており、協力者計36人に約52万円が支払われたことになっている。しかし、当時、領収書に記載された所に住んでいなかった人や死亡していた人もいた。

 別の元道警幹部は「各署では副署長が予算を各月分に割り振りし、会計課員に作成を命じる。その際、電話帳から適当に住所と名前を調べ、用意していた印鑑を使う。帳簿と現金は副署長が管理していた」という。

 一方、複数の捜査員は、警視庁などで報償費の不正流用が指摘されたのを受け、「トップから手法を切り替えるよう“通達”があり、2001年度から変わった」と話す。少額の物品購入には受取人の領収書は不要とする「捜査諸雑費」が活用されているという。

 鈴木祥巨(よしたか)・道警会計課指導官は「詳細は捜査にかかわるので答えられない。不正はない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00000401-yom-soci