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2003年12月08日(月) 21時44分

宿泊拒否問題 国賠訴訟原告団がアイスターに抗議文熊本日日新聞


アイスターの江口社長(左)に抗議するハンセン病国賠訴訟の原告・弁護団=8日、東京都港区のアイスター本社

 阿蘇郡南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園の元患者らの宿泊を拒否した問題で、ハンセン病国賠訴訟の全国原告団協議会(曽我野一美会長)が八日、ホテルを経営するアイスター(東京都港区)を訪れ、江口忠雄社長に抗議文を手渡した。

 同協議会の谺(こだま)雄二会長代理、國本衛事務局長ら原告・弁護団の七人。

 アイスターが先の会見で「宿泊者が元患者と知ったのは直前であり、予約段階で知らせなかった県に責任がある」とホテル側の責任を否定した点について、「事前に知らせる必要があると考えること自体、露骨な偏見、差別だ」と抗議した。

 会談の冒頭、谺さんらは「熊本地裁判決で、隔離政策は国の過ちと認められた。われわれがどこで宿泊しようが自由なはずだ」「県に責任転嫁するのは許せない」と強調し、同社に謝罪と再発防止を求めた。江口社長は「心労をおかけして申し訳ない。文書で回答する」と答えた。

 続く会談は非公開であり、終了後、江口社長は報道陣に「抗議の内容を真摯(しんし)に受け止め、社内で検討したい」と述べた。原告・弁護団によると、社長からは、人権侵害の意図はなかったとの説明があったという。

 谺さんらは「弁解ばかりで納得できない。謝罪とは言えない」と憤っていた。


<特集 ハンセン病>


http://kumanichi.com/news/local/main/200312/20031208000383.htm