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ハンセン病の元患者がホテルの宿泊を拒否された問題で、「ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会」（全原協）の元患者ら７人が８日、ホテルを経営する化粧品訪問販売会社「アイスター」（東京都港区）を訪れ、「貴社の差別と偏見に満ちた言動と責任逃れの態度に激しい怒りを覚える」とする抗議文を手渡した。
同社の江口忠雄社長は「心労をわずらわせ、申し訳ございません」と頭を下げたが、同時に「認識不足だったが、人権侵害の意思はない」との説明を繰り返したため、訪れた元患者らは「謝罪になっていない」として、改めて文書での回答を求めた。
同社が元患者側への謝罪後も「宿泊拒否はホテルとして当然の判断。予約段階で県側から恵楓園（けいふうえん）入所者と知らされていたら、お互い納得してご利用いただける環境がつくれた」と主張していることに対し、国本衛・全原協事務局長（７７）は「県への責任転嫁だ。他の病気ならば治療後、患者だったことをいちいち言わない。なぜハンセン病に限って元患者だと言わねばならないのか」と反論した。(12/08 19:05)