2003年12月08日(月) 16時00分

法的行動起こした医療事故被害者「説明不足が理由」96％（日経新聞）

　経済的な補償より納得できる説明が欲しかった——。医療事故被害者のうち、提訴など何らかの法的行動をとった被害者を対象に市民団体がその理由などを尋ねるアンケート調査を行ったところ、こんな切実な思いが浮かび上がった。「事故後の病院側の対応が許せなかった」との声もほぼ9割に達し、説明不足が被害者を法的行動に駆り立てている実態が明らかになった。

　調査は「医療事故市民オンブズマン・メディオ」（東京・新宿）が全国の弁護士らの協力を得て昨年９月から今年４月にかけて実施、８日に発表した。法的行動をとった理由（複数回答）を尋ねたところ「怒りを感じたから」（97.4％）、「医療過誤を認めさせたかった」（97.3％）に次いで、「納得のできる説明が欲しかった」（96.5％）が上位を占めた。(16:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031208AT1G0800608122003.html