2003年12月08日(月) 12時03分

武富士盗聴事件、武井容疑者が容疑認める供述（日経新聞）

　武富士による盗聴事件で、同社会長、武井保雄容疑者（73）が盗聴に関与したことを一転して認める供述をしていることが8日、分かった。これまでの警視庁捜査二課の調べに対し、同容疑者は「（盗聴には）かかわっていません」と容疑を否認していた。同課は武井容疑者が盗聴を指示したとみて、事件の全容解明を進める。

　調べによると、武井容疑者は2000年12月から2001年2月にかけて、元同社課長、中川一博容疑者（42）に、自社に批判的な記事を書いていたジャーナリストの動向を監視するために盗聴を指示した疑い。中川容疑者は横浜市の調査業者に依頼し、ジャーナリストの世田谷区（当時）の自宅に盗聴器を仕掛けて、通話内容を盗聴した疑い。同社への家宅捜索などで、武井容疑者が盗聴を実行した調査業者に対して「企業調査」や「人事調査」といった名目での代金支払いを了承したことを示す社内文書がみつかっていた。(12:03)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031208AT1G0800Q08122003.html