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2003年12月07日(日) 00時00分

えん罪や報道被害を語る 阿児で松本サリン事件の河野さんが講演 東京新聞

 一九九四年に長野県松本市で起きた「松本サリン事件」で、マスコミの報道被害などに苦しんだ河野義行さんの講演「疑惑は晴れようとも」が六日、阿児町神明の阿児アリーナであった。(築山栄太郎)

 河野さんは、平凡な家庭生活を突如として襲った事件と、その後を振り返った。ポリグラフ(うそ発見器)を使った自白の強要など、自らや長男が受けた異常な警察の取り調べや、マスコミの容疑者扱いによる報道被害に触れ、「法律とは逆に『推定有罪』の世の中になっている」と、証拠もなく人を疑う風潮に警鐘を鳴らした。

 冤罪(えんざい)の原因を、警察の初動ミスとマスコミの疑惑増幅としつつ、「皆さん一人ひとりの言動が世論となり、警察やマスコミに影響を与える。いつ冤罪に遭うか、いつ冤罪に加担するか分からないことを知っていただきたい」と訴えた。また、妻の存在や家族の結束、信頼してくれた友人のおかげで耐えられたことを話し、「人は孤立したらつぶされる。たった一人でも、自分を百パーセント信頼してくれる友人を持って」と呼び掛けた。

 講演会は同町や町教育委員会の主催。会場は町内外から訪れた約六百人で埋め尽くされ、関心の高さをうかがわせた。 


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20031207/lcl_____mie_____001.shtml