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2003年12月07日(日) 07時03分

マグロ水揚げ伝票改ざん 競り値操作 塩釜漁港河北新報

 近海マグロの水揚げ日本一を誇る塩釜漁港で、マグロの水揚げ伝票の改ざんが発覚し、宮城県は6日までに、卸売会社の塩釜魚市場などを対象に、事実関係の調査に乗り出した。伝票の改ざんは水揚げを請け負った市内の回船問屋の行為だが、不公正な取引を許した魚市場に全国の漁業関係者から不信の声が上がったためだ。県は処分も視野に入れ対応する方針。魚市場は取引の改善策づくりに着手した。

 塩釜魚市場などによると、改ざんがあったのは今年8月中旬。塩釜に入港した高知県の近海マグロはえ縄漁船と老舗回船問屋との間で起きた。

 回船問屋が魚市場職員に対し、競り値を実際より低い金額で記入するよう指示。水揚げ総額を記した「仕切り書」で、競り値総額は実際より120万円ほど少ない約1400万円となった。

 競り値の総額と「仕切り書」の金額をチェックした船主が違いに気付いた。問屋は不正を認め差額を弁済したという。問屋については、10月に市魚市場問屋協同組合が除名処分とし、同買受人協同組合も取引停止の措置を取った。

 一方、この取引トラブルは、全国各地の漁業関係者に伝わった。問屋業界には、船主との貸し借りを含め長年の商慣習が「どんぶり勘定」との批判があった。が、今回は市場関係者なら誰でも知り得る競り値の操作だけに「魚市場ぐるみではないか」と疑念を広げた。

 魚市場は「船と問屋が合意した上での指示と受け止め伝票を作成した」と関与を否定している。

 この事態を受け、魚市場は10月から九州や四国の関係者らに謝罪する一方、取引の透明化を図るため、第一弾として競り値を記した荷渡し書を複写式にし、仕切り書に明細を加えるなど改善策を実施した。

 魚市場運営を許可する県は塩釜市を通して調査に着手。漁業振興課は「実態把握を進め(処分などの)対応を決めたい」としている。

 塩釜魚市場の津田武社長は「不正の入り込む余地を排除し、厳正な姿勢で信頼回復に取り組みたい」と話している。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031207-00000012-khk-toh