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2003年12月07日(日) 17時11分

携帯電話に新高速通信方式 総務省、通話料下げ狙う共同通信

 総務省は7日、通話料金を格安に設定できる第3世代携帯電話(3G)の新通信方式を導入する方針を固めた。有識者などによる作業部会が今月22日から通信規格の議論を始め、来春にも結論をまとめる。周波数の割り当て作業を経て、早ければ2005年度中の実用化を目指す。
 高速通信が可能な新方式の導入で、格安通話料金のIP(インターネット・プロトコル)電話のモバイル版である「IP携帯電話」の本格利用が可能になる。ベンチャー企業などの参入を促し、NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社に続く「第4勢力」を育てることで、携帯市場の活性化と通話料金引き下げにつなげるのが狙い。
 新方式の実験はNTTコミュニケーションズとマルチメディア総合研究所が都内で既に開始。ソフトバンクやADSL(非対称デジタル加入者線)サービスのイーアクセス(東京)が、実験免許をそれぞれ申請するなど業界の関心も高まっている。
 新方式の「TD−CDMA」は、テレビ電話が可能なドコモの3G「FOMA」(フォーマ)の約8倍に当たる毎秒最高3メガビット以上の高速通信が可能。基地局や回線網が安価に構築できるので新規参入しやすく、通話料金も安く抑えられる。携帯だけでなくパソコンや携帯情報端末(PDA)の無線ネット接続への活用も可能だ。
 実験に参加するソフトバンクは、都内各所に基地局を設け音声通話やパソコンの無線通信の実験を行う予定で、結果をふまえて携帯などモバイル事業進出を模索する。
 3Gは「W−CDMA」と「CDMA2000 1x」の2方式が世界の主流。TD方式は旧方式からの移行が難しいため携帯電話大手は敬遠していたが、旧方式の設備がない通信ベンチャーは逆に採用しやすく、関連機器の開発が最近進んだこともあって、一気に実用化に向け動きだした。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031207-00000074-kyodo-bus_all