2003年12月06日(土) 00時00分

捜査報償費 道知事、本部長に「丁寧な対応を」（朝日新聞）

態度一転、本部長に要請

　　旭川中央署の捜査用報償費不正流用疑惑をめぐり、高橋はるみ知事は５日、道議会で「不正の事実はない」と繰り返し答弁する芦刈勝治道警本部長に、「後ろ暗いことがないなら、もう少し丁寧に対応した方が道民の不信感もなくなる」と伝えたことを明らかにした。またこの際、報償費の流出資料を見せたが、受け取りは拒否されたという。高橋知事は３日の本会議で「本部長が『ない』と説明したことは重い」などと本部長答弁を追認する姿勢を見せており、今回の要請は態度を転じた格好だ。

　　高橋知事は、５日の予算特別委員会でのやりとりを報告するため訪れた芦刈本部長に直接伝えたという。さらに、共産党が示した同署の報償費証拠書コピーの流出資料を芦刈本部長に手渡した。本部長は１枚ずつめくって見たが、「出所が明らかでない」と受け取りは拒否したという。

　　面会後、報道陣の「これまでの本部長の説明では不十分ということか」との問いに、高橋知事は「そうです」と答え、「一両日の動きの中で私自身の判断で思うことを申し上げた」と語った。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000009999990048