悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月06日(土) 10時00分

<おれおれ詐欺>県内で34件発生、被害1780万琉球新報

 孫や息子を装い高齢者に電話をかけて、現金を振り込ませる「おれおれ詐欺」が県内で5日までに34件発生(うち未遂11件)し、被害額が1780万円に上るなど多発傾向にある。県警は5日午後、緊急アピールを発表し、「不審な振り込み話はすぐに通報を」と呼び掛けた。また「オレオレ詐欺等被害未然防止対策会議」が同日、県警本部で開催され、県内の金融機関などが参加。巧妙化している手口が報告され、不審な送金話など、被害者からの相談には金融機関の窓口で積極的に応じ、被害を防ぐことを確認した。
 アピールを発表した伊良波幸臣生活安全部長は「被害者は子や孫を思う気持ちから誰にも相談せず振り込んで被害に遭っている」と説明し、(1)振り込みなどを求める不審な電話があった場合はまず110番を(2)1人暮らしの高齢者には、身内や民生委員が注意喚起を-などと求めた。
 県内では、11月に70代の女性が800万円をだまし取られる事件も発生。すぐに電話を切るなど対策を取ったものについては訴えがなく、発生件数はさらに多い可能性があるという。
 手口は、息子を装い「携帯電話の番号を変えた」と連絡をした後に借金返済のための振り込みを依頼。被害者からの確認の電話にも息子を装って対応し、信じ込ませるなど巧妙化している。家族を装って「模合金を取ったら返す」と話して振り込ませた事例もあった。
 また、息子を装い「金を返さずにいたら捕まった」と誘拐を偽装してだますケースや、県外の事例では警察官を名乗り、「息子さんが事故を起こした」とうそをつき、息子役や事故の相手役まで用意して電話を代わって信用させ、示談金を振り込ませる手口もあった。
 振込先は、売買されるなどして、名義人とは全く異なる者が管理している口座が使われるケースが多く、使用口座のみから犯人を特定することは難しいという。
 対策会議で県警の北川秀行生活安全企画課長は「高齢者が多額の振り込みをする場合は、窓口職員が積極的に振込先への確認を」と金融機関に要望。沖銀八重山支店で顧客からの相談を受けて支店が息子に確認したところ、振り込みを依頼した事実がなく、被害を防いだ事例が報告された。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00000013-ryu-oki