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2003年12月06日(土) 17時01分

連邦裁、SCOに著作権侵害の証拠提出命じるZDNet

 米連邦判事は12月5日、米IBMとの法廷闘争を繰り広げるSCO Groupに対し、30日以内にSCOが著作権を保有しているとするLinuxソフトを提出し、IBMが著作権を侵害している個所を示すよう命じた。IBMが戦術的な勝利を手にした格好だ。

 連邦判事はソルトレークシティーで開かれた審問で、IBMがこの訴訟で求めてきた二つの重要情報を提出するようSCOに求めた。

 IBMは情報の一つとして、質問状第12項に記されている「原告(SCO)が権利を保有するLinux内のソースコードなどすべての資料、ならびに原告が持つ権利の本質」の提出を求めている。もう一方の質問状第13項では、SCOの権利をIBMが侵害してきたとする根拠と、SCOはこれまでに第12項で述べられたソースコードを配布したかどうかについて詳細な説明を要求している。

 IBMが求めている情報は、SCOが3月にIBMを相手取って起こしたこの訴訟の核心に触れるもの。SCOはIBMが契約を破り、UNIX技術をLinuxへ流用したと訴えている。今回の判断は、IBMはもちろん、Oracle、Hewlett-Packard、SAP、Dellなど、Linuxにかかわるほかのコンピュータ大手にも影響する初めての判断となる。

 これを受けてSCOは、当初の申し立て内容に著作権侵害をめぐる新たな訴えを加える計画だ。SCO広報担当のブレーク・ストーウェル氏は、SCO側の弁護団が「申し立ての一環として、著作権をめぐる訴えを追加すると法廷に届け出る決心をした」と説明した。弁護団は5日、判事にその意思を伝えたという。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00000011-zdn-sci