2003年12月06日(土) 11時57分

GPL批判展開したSCO、決算発表を延期（ZDNet）

　米SCO GroupはUNIXの知的所有権をめぐる論争に絡み、Linux配布の根幹をなすGeneral Public License（GPL）は違憲だと論じたダール・マクブライドCEOの公開書簡を同社サイトに掲載した。

　この書簡では、GPLは米国議会が定めた著作権/特許法に違反しており違憲だと主張。さらに、SCOに最も強く反発している2者について、米政府が義務付ける著作権保護を軽んじていると非難した。

　「Free Software Foundationをはじめとするオープンソースソフト運動は過去20年にわたり、米国と欧州の著作権および特許制度を積極的かつ意図的にないがしろにしようとしてきた。現行の米知的財産権法は『ソフト開発の革新を妨げ』、『ソフトの特許はオープンソース/フリーソフトと矛盾する』というのがRed Hatの立場だ」とマクブライド氏は述べている。

　これとは別にSCOは5日、8〜10月期決算の発表を延期したことを明らかにした。ただ、業績予測は先に公表した内容から変更しないとしている。

　同社はいったん延期して同日行うはずだった決算発表を、さらに12月22日に延期。その理由として、5000万ドルの出資を計上するのに時間が必要だと説明している。ただ、これが売り上げや現金保有高に影響を与えることはないと語った。（ZDNet）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00000005-zdn-sci