2003年12月06日(土) 21時30分

個人情報漏えい、７割近く不安感・内閣府調査（日経新聞）

　内閣府が6日に発表した「個人情報保護に関する世論調査」によると、行政機関や民間事業者が取り扱う個人情報は「本人の承諾無しに外部に漏らされている」と感じる人が69.0％に達した。1989年の前回調査（39.8％）に比べ大幅に増加しており、情報化社会の進展で個人データ漏えいに不安を抱く人が急増したことを示した。

　調査は今年5月の個人情報保護法の成立を受け、9月から10月にかけて成人男女3000人を対象に実施した。有効回答率は70.9％。行政機関や民間事業者が取り扱う個人情報について「知らない間に自分の情報が集められていると感じる」という人は61.4％で、「あまり感じない」や「ほとんど感じない」を合わせた34.1％を大きく上回った。78.4％がプライバシー侵害が「多くなりそう」と答えた。実際に個人情報を漏えいされた経験が「ある」と回答した人は17.4％（前回比2.2ポイント減）。このうち情報を漏えいした者について「民間事業者」を挙げた人が77.5％で、「個人関係」の9.2％や「行政機関」の6.5％を大きく引き離した。(21:30)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031206AT1E0600806122003.html