悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月06日(土) 09時41分

代表陳謝で巨人上原の代理人法的措置せず日刊スポーツ

上原代理人問題の経緯を説明する加藤弁護士(撮影・蔦林史峰)    巨人三山秀昭球団代表(57)が陳謝し、法廷闘争は免れた。5日、上原浩治投手(28)の代理人を務めた加藤君人弁護士(37)が都内で会見した。自らの発言を「オーバーラン」と認めるなどした同代表の回答書に誠意があり、名誉の回復がある程度なされたとして、法的措置をとらないことを発表した。しかし、巨人初の「代理人交渉」となるはずだった上原の契約更改交渉が、なぜ、ここまでこじれたかのかに、明快な答えは出ていない。
 とりあえず、一件落着はした。先月27日契約更改後の、三山球団代表の発言に端を発した今回の「代理人交渉」騒動。警告書を送付されていた同代表が、6枚に及ぶ回答書を4日までに返信。「着地点は最初から双方で合意していた」などの発言を、「私のオーバーラン」と認めた。
 法廷闘争も辞さない構えだった加藤弁護士も、回答書を受け「決着」を選択したようだ。「陳謝の言葉をもらったし、誠意を感じた。こちらの名誉の回復がある程度達成されました。和解というのは妥当じゃないですけれども…」と慎重に言葉を選んだ。
 しかし、今回の騒動の“争点”のひとつだった代理人の解釈の相違は解消されてはいない。「選手による球団への代理人交渉通知」を、文書で提出していないことから、巨人サイドはあくまでも代理人交渉ではないと主張。回答書でも、この点は譲っていない。事実、文書で手続きをする選手はいる。
 “手続き”を取べきだったか否か。下交渉を重ねる段階で、同代表との間で文書提出についての話も出ていたという。同弁護士は「今になって思えば、そこが争点になってますから、そういう認識があっても不思議じゃないですけど、その当時、選手会に聞いても『そんなの大丈夫です。他の人も名刺でやっています』と言われましたんで」と苦笑いした。
 先月27日の会見で、同弁護士は「微妙な交渉」を理由に、数回にわたる下交渉をあえて隠したと話した。さらに「表に出るのは我々は困らないですけど」とも発言していたが、この日は「どういう趣旨で言ったのか今は思い出せない」と言葉を濁した。
 三山球団代表が、陳謝を含む回答書を提出したことで、一応、決着した。代理人についての解釈の違いのは、今後に委ねられた。
 上原が1発サインした契約更改交渉。それが、最悪なら法廷闘争になっていた食い違いが生じたのは、なぜだったのか。あいまいさは、残った。(日刊スポーツ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00000009-nks-spo