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2003年12月05日(金) 20時32分

武富士訴訟の元支店長会見 「指導での暴行、日常的に」 /広島毎日新聞

◇弁護士「闇の部分暴きたい」
 「出社時は会長の写真にあいさつ」「ボーナスや昇給の際には、会長にお礼の手紙を出す」。尾行や盗聴をされたとして4日、武富士に慰謝料などの支払いを求めて提訴した同社元支店長の藤井龍さん(33)=福山市=は記者会見で、同社での特異な体験を語った。同社を巡る盗聴事件では、部下に盗聴を指示したとして、警視庁が2日、武井保雄会長(73)を逮捕したばかり。藤井さん側の我妻正規弁護士は「こんな異常な会社が、経団連のメンバーに認められるのはおかしい。公判で同社の闇の部分を暴きたい」と話した。
 藤井さんは93年入社、99年末に丸亀支店長(香川県丸亀市)に就任したが、翌00年3月、抜き打ちの業務指導に訪れた社員から殴るけるの暴行を受けた。藤井さんは「業務指導での暴行は、各支店で日常的にあったようだ」と述べた。
 この社員が傷害容疑で逮捕された後は、約2カ月間尾行された。車で外出しても、2人組がレンタカーで追跡してきた。さらに、今年6月、同社元総務部課長の証言で、自宅が盗聴されていたことが分かった。警視庁の捜査で、近くの電柱に盗聴器が仕掛けられた痕跡も見つかった。
 同社を巡る盗聴事件は元総務部課長の逮捕から、一気に武井会長の逮捕まで発展した。藤井さんもトップの逮捕と同時に提訴に踏み切った。捜査の進展を見極め、武井会長も被告とする方針だ。我妻弁護士は「以前から社員に過酷なノルマを課し、過剰な貸付を続けるなど問題の多い会社だった」と指摘。藤井さんは「社員にとって武井会長は神様のような存在だったが、会長のワンマン経営が今の体質を生んだ」と話した。 【遠藤孝康、田中博子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000001-mai-l34