2003年12月05日(金) 07時00分

武富士元専務、「会長が指示」認める（日経新聞）

　武富士による盗聴事件で、元同社専務（61）が在職時に調査業者に依頼していた盗聴は同社会長、武井保雄容疑者（73）の指示だったことを一転して認める供述をしていることが4日、分かった。警視庁捜査二課は遅くとも1996年ごろから武富士による盗聴が行われ、大半が武井容疑者の指示だったとみている。

　東京地検は同日、武富士に批判的な記事を書いたジャーナリスト（44）が盗聴当時住んでいた東京都世田谷区の自宅での通話を盗聴したとして、元同社課長、中川一博容疑者（42）と盗聴を実行した調査業者の計四容疑者を電気通信事業法違反（盗聴）罪で起訴。調査業者を後任に引き継いだ同ほう助容疑で逮捕されていた元専務は、盗聴への関与が薄いとして処分保留で釈放した。捜査二課は同日、別のジャーナリスト（57）の港区の事務所の通話を盗聴したとして、四被告を同容疑で再逮捕した。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031205AT1G0402D04122003.html