2003年12月05日(金) 06時02分

宿泊拒否問題　熊本地方法務局「啓発不十分で反省」と声明（熊本日日新聞）

　阿蘇郡南小国町のホテルが国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園（菊池郡合志町）入所者の宿泊を拒否した問題で、熊本地方法務局の篠原安彦局長と県人権擁護委員連合会の高木絹子会長が四日、連名で「これまでの啓発活動が十分でなかったことを反省し、ハンセン病元患者への偏見、差別の解消に活動を強化する」との声明を発表した。

　人権週間（四〜十日）に合わせて出した。声明では「ハンセン病については、熊本県が全国でも一番理解が深まっていると思っていたので、今回の人権侵害（宿泊拒否）は大きな衝撃で非常に残念」としている。

　また、ホテル側が一日の記者会見で「（宿泊拒否は）元患者であることを隠していた県の責任」などと発言したことを取り上げ、「ホテルが誠実な対応に努めることを強く求める」と強調している。

http://kumanichi.com/news/local/main/200312/20031205000042.htm