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2003年12月05日(金) 14時43分

武富士会長、聞き終えるたびに盗聴テープ破棄を指示読売新聞

 消費者金融「武富士」会長の武井保雄容疑者(73)らによる電話盗聴事件で、探偵事務所に盗聴を依頼していた同社元課長中川一博被告(42)が警視庁捜査2課の調べに対し、「武井容疑者から盗聴テープの破棄を指示された」と供述していることが5日、分かった。

 武井容疑者は日ごろから、中川被告に「証拠がなければ捜査はできない」などと話していたという。中川被告は、ほかにも報告書類の破棄や隠語の使用などを指示されたと供述しており、捜査2課では、武井容疑者主導で証拠隠滅や発覚防止のための工作が繰り広げられたとみている。

 中川被告の供述などによると、中川被告は、社員やジャーナリストの自宅などを盗聴した録音テープを探偵事務所から受け取ると、武富士本社11階にある会長室などで、武井容疑者と2人だけでテープを聞いた。テープを聞き終わると、武井容疑者からその都度、破棄するように指示されていたという。

 中川被告が1人で盗聴テープを聞き、その内容を武井容疑者に電話や書類で報告することもあったが、その際も、書類の破棄を指示されたり、「耳の件」という武井容疑者だけにわかる隠語を使うように言われたりしていた。また、盗聴で知った情報を他の社員に話す時には、「第三者から得た情報」として伝えるように指示されたという。

 盗聴は1996年ごろから始まったが、当初は盗聴を含む調査費用の支払いを決めた社内の稟議(りんぎ)書に会長の決裁印が押されていた。しかし、2000年末ごろからは、会長の決裁印が押されなくなり、その代わりに、中川被告が会長印の押されたメモ用紙を示しながら、同社幹部から決裁印を集めていたという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000507-yom-soci