2003年12月05日(金) 12時13分

助教授死亡で白装束メンバー５人、傷害容疑で逮捕（読売新聞）

助教授死亡事件で福井県警に連行されるパナウェーブ関係者 　 　白装束団体「パナウェーブ研究所」（福井市五太子町、千乃（ちの）裕子代表）の施設内で今年８月、福岡教育大助教授千草聡さん（４０）（福岡県宗像市）が倒れて死亡した事件で、福井県警は５日、千草さんに竹刀などで暴行を加えたとして、団体メンバーで研究所に住み込んでいる藤森学容疑者（４２）ら５人を傷害容疑で逮捕した。

　団体では「精神を高めるために」メンバーの体を殴打する行為が恒常化していたとみられ、県警は幹部の指示で行われた組織的犯行の可能性があるとみて、上層部の関与を追及する。

　他の逮捕者は、水上啓（５０）、鈴木雅博（５１）、小室等（５３）、内田建樹（５９）の４容疑者。

　調べによると、５人は共謀し、８月７日、福井市五太子町の施設敷地内で、千草さんの背中などを竹刀や段ボールで作った棒状のもので、何度も殴打して背中や腰などに約２週間のけがをさせた疑い。メンバーらは、これまでの調べに対し殴打は認めているが、「傷つける意思はなかった」と主張しているという。

　千草さんはメンバーの１人で、８月１日から８日まで休暇を取って施設を訪れていた。団体が１１９番通報して救急車が到着した時には、千草さんは心肺停止状態。病院で死亡確認された。県警は、５人の行為が千草さんの死亡につながった可能性もあるとみて傷害致死容疑でも追及する。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000102-yom-soci