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2003年12月05日(金) 00時26分

腹腔鏡手術に認定制度 内視鏡外科学会が導入決定朝日新聞

 内視鏡を使った腹部や胸部などの手術について日本内視鏡外科学会は来春、一定の技術レベル以上の医師に資格を与える認定制度を導入する。手術経験に加え、手術の様子を撮ったビデオで審査する。資格を与えても技術に問題があると判断すれば取り消す。同学会は認定制度により、相次ぐ内視鏡手術による医療事故の防止を目指す。

 同学会は、4日の会合で認定制度の基準などを決めた。それによると、認定を受けるには、腹腔(ふくくう)鏡手術の修練を2年以上積むなどの経験が必要とした。手術数は診療科ごとに決め、産婦人科は100例、泌尿器科は20例と定めた。条件を満たせば手術の様子を録画した未編集のビデオを提出して審査を受ける。

 合格した医師は、他の医師の指導的立場を担うことになるが、5年ごとに資格を更新するよう求められる。

 同学会は、腹腔鏡手術をするには助手として10例、指導者の下で10例の経験が望ましいなどとする指針を作っていたが、認定制度はなかった。

 来春、消化器外科、一般外科、泌尿器科、産婦人科で開始。小児外科などにも広げていく。

 腹腔鏡手術は開腹手術より患者の負担は少ないが、高度な技術が要り、事故が相次いでいる。東京慈恵会医科大青戸病院(東京都葛飾区)では、経験が浅い泌尿器科医3人が患者を死亡させたとして業務上過失致死罪で起訴されている。

 同学会技術認定制度委員会委員長の山川達郎・京浜総合病院長は「認定制度の導入で医師全体の技術レベルの底上げを目指し医療事故を減らしたい。誰もが取得できる資格にはしたくない」と話している。

(12/04 23:54)

http://www.asahi.com/national/update/1204/037.html