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2003年12月05日(金) 00時00分

ガム、お茶、食用油…「特定保健用食品」ブームZAKZAK

 食品メーカーが、厚生労働省に効用表示を認められた「特定保健用食品」の開発に力を入れている。申請に費用も時間もかかるが、健康志向が高まる中、着実にヒット商品が出ているためだ。

 ロッテの「キシリトールガム」は今年、売上高が300億円と昨年の倍に拡大すると予想される。花王も、体脂肪を減らす成分を含んだ飲料「へルシア緑茶」や「脂肪がつきにくい」をうたった食用油「健康エコナ」の売り上げを伸ばしている。

 特定保健用食品は健康維持に役立つ成分を含み、具体的な表示が許可された食品。ここ数年、毎年60前後の商品が生まれ、今年10月で約400に上る。

 調査会社の富士経済(東京)は「高齢化や医療費負担の増加を背景に今後も需要は高まる」と分析。市場規模も昨年の2600億円から来年には3300億円に伸びると予測する。

 だが取得には大量の実験データが必要で、費用が最大1億円程度、期間も1−2年かかるという。商品の入れ替わりが激しく、出遅れるとヒットの「旬」を逃してしまう食品業界ではメーカー泣かせの商品だ。

 今年四月、厚労省は特定保健用食品を含む健康食品の基準などを見直す検討会を設けた。食品大手は「取得費用が減って期間も短くなれば市場はさらに活性化する」と期待する。

ZAKZAK 2003/12/05

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003120526.html