2003年12月05日(金) 00時00分

大学生１０人トホホ…バイトのつもりが公選法違反大学側が知らずに仲介入（ZAKZAK）

　無知な大学に、学生サンもトホホ…。宮崎公立大学（宮崎市）の学生１０人が、衆院選宮崎一区に出馬し、落選した小城正克氏（４９）の選挙運動を手伝い、現金を受け取ったとして、公選法違反（被買収）の疑いで書類送検されていたことが５日、分かった。学生はアルバイトを紹介する同大の掲示板を見て応募していたが、大学側は違反とは知らずに掲示していたという。

　調べだと、１０人は公示日の１０月２８日前後から、小城氏の当選を目的にビラを配るなどし、バイト代を受け取った疑い。

　同大によると、１０月２３日、小城氏の後援会事務所から、「事務一般」「時給８００−１０００円」などと記載された求人票がファクスで届き、同２４日から掲示板に張り出していた。

　これに応募した学生１０人が選挙を手伝い、バイト料を受け取っていた。だが、公選法は、県選管が認めた運動員でなければ、報酬を受け、働いてはいけないとしており、同法違反となった。

　同大の山根彰事務局長は「違反という認識が全くないまま掲示板に張り出した。学生にすまないことをした」と話しており、関係者からは「学生サンもかわいそう」との同情も…。

ZAKZAK 2003/12/05

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_12/1t2003120518.html