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消費者金融「武富士」の幹部らによる盗聴事件で、被害者のジャーナリスト高尾昌司さん（５７）に対して警視庁の元警部（６３）が個人の犯歴情報を漏らしていたとして、警視庁は４日までに、この２人を地方公務員法違反（守秘義務違反）の疑いで書類送検した。盗聴内容を録音した証拠品のテープの中に情報漏洩（ろうえい）を示す２人の会話があったという。
捜査２課の調べでは、元警部は薬物対策課に所属していた０１年１〜２月、高尾さんの事務所に電話し、個人の犯歴１件を漏らした疑い。高尾さんが仕事で知った人物の情報という。元警部は同年３月に退職している。
警視庁は、武富士元課長の中川一博容疑者（４２）＝電気通信事業法違反容疑で再逮捕＝らが００年８月〜０１年２月、社員やジャーナリストら６人の自宅などの通話を録音したテープ７１本を入手して内容を調べていた。
高尾さんは朝日新聞の取材に「元警部に情報提供をした際に、元警部が関連情報として犯歴を話した」としている。
(12/04 23:36)