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大手消費者金融「武富士」幹部らによるジャーナリスト宅盗聴事件で、警視庁は４日、別のジャーナリスト高尾昌司さん（５７）の事務所電話も盗聴していたとして、同社元課長中川一博容疑者（４２）ら４人を電気通信事業法違反の疑いで再逮捕した。４人とも容疑を認めているという。
ほかに再逮捕されたのは横浜市の調査業「アーク横浜探偵局」経営の重村和男（５７）と、いずれも調査業の市川宣幸（３６）、橋本勝志（３３）の各容疑者。
捜査２課の調べでは、４人は０１年１月〜２月、東京・新橋にある高尾さんの事務所の電話線に盗聴器を仕掛け、通話内容を録音した疑い。
ジャーナリスト山岡俊介さん（４４）宅と同様、中川容疑者から依頼された重村容疑者が市川、橋本両容疑者と協力して盗聴を実行していたという。盗聴に使われたとみられる機材も押収した。
高尾さんは朝日新聞の取材に「警視庁から盗聴のテープを聞かされ、音声がクリアで驚いた。怒りがわいた。香港へは別の目的で取材に行ったのであり、武富士に関する記事は発表していない。何を恐れていたのだろうか」と話している。
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山岡さん宅への盗聴事件で、東京地検は４日、中川容疑者ら同じ４人を同法違反罪で起訴した。同法違反の幇助（ほうじょ）容疑で逮捕されていた小瀧國夫・武富士元専務（６１）については関与の度合いが低いとして処分保留で釈放した。
(12/04 21:27)