2003年12月04日(木) 12時51分

入園、宿泊拒否は人権侵害　保育園と保養施設に説示（共同通信）

　甲府地方法務局は４日、エイズウイルス（ＨＩＶ）感染者の親を持つ幼児の通園を拒否した甲府市の私立相川保育園（山本元家園長）に対し、人権侵害があったとして「説示」の措置を取った。
　また徳島地方法務局は同日、盲導犬を同伴した視覚障害者団体の宿泊を拒否した徳島県市場町が出資する第三セクターの保養施設「金清温泉白鳥荘」＝同町尾開＝に対し「説示」の措置を取った。
　法務省人権擁護局などによると、相川保育園は、昨年２月に入園した幼児について、親のＨＩＶ感染を理由に通園を拒否。その際「ＨＩＶの子供のために特別なクラスはないし、保育士はいない」などと差別的な発言をした。
　金清温泉白鳥荘は１０月上旬、徳島県鳴門市の視覚障害者ら１６人の宿泊予約を受け付けたが、その後、盲導犬２匹を連れて行くことを電話で告げられ「受け入れた経験がない」と全員の宿泊を断った。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-00000081-kyodo-soci