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2003年12月04日(木) 03時00分

武富士:盗聴費用の支出 すべて武井容疑者が決裁毎日新聞


 消費者金融最大手「武富士」をめぐる盗聴事件で、会長の武井保雄容疑者(73)=電気通信事業法違反容疑で逮捕=の決裁印が、調査業者への盗聴を含む調査費支出の稟議(りんぎ)書の原本に押されていたことが分かった。警視庁捜査2課の捜索で原本が押収された。1000万円以上の支出が確認されており、同課は武井会長が盗聴費用の支出もすべて決裁していたことを示すとみている。

 調べでは、盗聴を実行した「アーク横浜探偵局」社長の重村和男容疑者(57)=同=への報酬は、武富士から武井会長ら役員の決裁を受けて支出されていた。尾行などの調査費以外に、盗聴費用も含まれていた。

 重村容疑者は00年8月〜01年2月、ジャーナリスト3人と社員3人の計6人を盗聴したが、報酬は1回約20万円で総額1000万円を超えた。

 関係者によると、武井会長は同社の支出で10万円以上のものは自ら決裁していた。同社の元総務部課長、中川一博容疑者(42)=同=は別の業務上横領事件の公判で「1回20万円の報酬を15万円に減額したところ、武井会長から『そういうものは削るんじゃない。削ったところから情報は漏れる』と注意された」と話していた。

 中川容疑者が持ち出した資料はコピーのため、これまで決裁印について確認ができなかったが、捜査2課は一連の捜索で押収した稟議書原本で、武井会長の決裁印であることを確認した。

 また、同課は中川、重村両容疑者が01年1〜2月に、別のジャーナリストの東京都港区内の事務所を盗聴した疑いが強まったとして、4日に同容疑で再逮捕する方針を固めた。【立山清也、三木陽介】

[毎日新聞12月4日] ( 2003-12-04-03:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031204k0000m040150000c.html