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2003年12月04日(木) 15時31分

WSJ-AT&Tワイヤレス顧客、番号ポータビリティ問題で悪化ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)携帯電話利用者には便利なことに、規則変更によりほとんどの利用者が以前の電話番号を変えずに電話会社を変更できることになった。だが、ただ一つ契約者を怒らせている会社がある。独立系携帯電話最大手のAT&Tワイヤレス(NYSE:AWE)だ。
 
 この「携帯電話番号ポータビリティー」が11月24日に実施されてから2週間足らずだが、携帯電話会社はどこでも何らかの問題を抱えている。しかし、小売り店、アナリスト、消費者団体、他の携帯電話会社の経営幹部によると、AT&Tワイヤレスは、脱退、加入どちらの側の利用者に対しても問題が一番多く発生した。
 
 事態を一層悪化させたのは、11月初めから始まった技術的混乱が完全には解決できていないことだ。このため、AT&Tワイヤレスはもう1週間も、利用者を誰一人高速データ通信ができる新しいネットワークに接続できないままになっている。外部の営業マンのなかには、AT&Tワイヤレスに対する不満が大きいことから、潜在的新規加入者に対して、他の電話会社に変更するように仕向けようとするものが出てきた。
 
 小売り店やポーティング・センターの人々との会話で、番号ポータビリティ制に関連して、一番頻繁に名前が出てくるのがAT&Tワイヤレスだ、と米総合金融機関最大手シティグループ(NYSE:C)傘下スミス・バーニーの通信アナリスト、マイク・ローリンズ氏は言う。
 
 AT&Tワイヤレスの経営幹部は番号ポータビリティの「エラー率」が業界平均より悪くなっていることを認めた。また、広報はポータビリティーのエラー率は、業界平均の50%より高い、60%より少し上だと発表した。
 
 しかしながら、AT&Tワイヤレスでは結論を出すのは早過ぎるとした。「経験がまだ足りていないし、改善に懸命に取り組んでいるところだ。 同業の他社でも同様の見方ではないかと同社広報のマーク・シーガル氏は述べた。番号ポータビリティには相対的には軽い位置付けしかない。誰が勝ち組みで誰が負け組というのは時期尚早と述べた。
 
 市場では何ヶ月も番号ポータビリティーに対する切り替えを待ち望んできた。顧客の解約で業界大手企業の将来をも変化させうるとしている。AT&Tワイヤレスは、これまではAT&Tの一部門だったが、しかし、現在は独立系企業だが過去3ヶ月ほどで株価は約17%下がった。ただ、新ルールが発表された以降では、下げ幅はわずか1.39%だ。3日終値
は、前日比10セント(1.39%)高の7.31ドルとなった。
 
(12月4日付Heard On The Streetより)
(ダウ・ジョーンズ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-00000025-dwj-biz