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2003年12月04日(木) 09時18分

携帯キャリア乗り換えを阻むもう一つの壁ZDNet

 電話会社を変更しても同じ電話番号を使い続けられるローカルナンバーポータビリティ(LNP)制度の導入は、米国で携帯電話ユーザーに歓迎された。サンフランシスコ在住のテリー・ジュリアンズ氏もその1人だったが、実際の変更は考えていたよりも難しいことを思い知ったという。300ドル以上した電話機を使い続けることができないというのがその原因。

 「電話番号を継続利用できるのは歓迎だが、電話機もそのまま使い続けられたらもっといいのに」と同氏。不本意ながら、結局はキャリアの変更に踏み切ったという。

 キャリアは通常、長期のサービス契約とならんで、無償あるいは大幅な割引価格で提供している電話にもネットワークに関する制限を設けている。こうしたやり方はキャリアにとって加入者離れを防ぐ一助となってきたが、LNPの導入を受け、この重要性がさらに増しているとアナリストは指摘する。

 携帯電話はすべてモデムを利用しており、最も一般的なのはCDMAとGSMだが、この両方式には互換性がない。規制が変わっても、例えばGSMを利用しているAT&T WirelessからCDMAを利用しているSprint PCSに乗り換えるには、新しい電話機を購入する必要がある。

 また、互換性のあるネットワーク間で移行する場合も、同じ電話機を使い続けられる保証はない。通話伝送に利用している周波数帯がキャリアによって異なることも多いからだ。

 Verizon Wirelessの広報担当者は「ごくまれに、ほかのキャリアから移ってきた加入者が同じ電話機を使い続けるのを認めることもある。しかしその電話機は最適ではないため、当社は電話機の継続利用をやめるよう、説得を試みるだろう」と話している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-00000007-zdn-sci