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2003年12月04日(木) 23時13分

<武富士盗聴>中川被告ら4人を再逮捕 別の盗聴で毎日新聞

 消費者金融最大手「武富士」(東京都新宿区)をめぐる盗聴事件で、港区内のジャーナリスト(57)の事務所を盗聴したとして、警視庁捜査2課は4日、元同社総務部課長、中川一博(42)と「アーク横浜探偵局」社長、重村和男(57)ら4被告=電気通信事業法違反で起訴=を同法違反容疑で再逮捕した。武富士会長、武井保雄容疑者(73)の長男が香港の株取引で損失を出した問題をジャーナリストが取材しようとしていると聞き盗聴に及んだとみられ、同課は武井会長がこの盗聴も指示したとして立件する方針。

 ほかに再逮捕されたのは▽横浜市神奈川区三ツ沢上町5、調査業、市川宣幸(36)▽同市西区花咲町5、調査業、橋本勝志(33)の2被告。

 調べでは、中川容疑者から依頼を受けた重村容疑者ら3人は01年1〜2月、ジャーナリストの港区内の事務所の電話を盗聴し、通話を録音した疑い。4人は容疑を認めているという。

 中川容疑者はこれまでの調べに対し、このジャーナリストの盗聴も武井会長の指示だったと供述している。盗聴の理由について「武井会長の長男が香港で株取引の損失を出した件を取材すると知り、行動監視のため盗聴を依頼した」と話していた。ほかに、社員4人を盗聴したことも明らかにしている。

【立山清也、三木陽介】

◆元専務は不起訴処分へ

 これに先立ち、東京地検は4日、中川一博(42)ら4容疑者を別のジャーナリスト、山岡俊介氏(44)の世田谷区の自宅の電話を盗聴したとして、同法違反で起訴した。ほう助容疑で逮捕された元専務、小滝国夫容疑者(61)は処分保留のまま釈放した。近く不起訴処分になるとみられる。

 また、警視庁捜査2課は同日、山岡氏宅の盗聴を指示したとして武井会長を同法違反容疑で東京地検に送検した。

 警視庁薬物対策課(当時)の元警部(63)=01年3月、定年退職=が、この盗聴被害に遭った港区のジャーナリストに捜査情報を漏らしたとして、捜査2課が2人を地方公務員法違反(守秘義務)容疑で書類送検していたことが分かった。

 盗聴事件の捜査過程で、中川一博容疑者(42)から押収した盗聴テープ71本の通話内容を分析し、このジャーナリストの盗聴テープ1本から元警部との会話を見つけ、情報漏えいが確認された。

 調べでは、元警部は01年1月から2月にかけ1度、犯歴情報をジャーナリストに提供した疑い。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000070-mai-soci