悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月03日(水) 00時00分

武富士会長逮捕、業界は「イメージ悪化」を懸念消費者金融“巻き返し”矢先に冷水ZAKZAK

 消費者金融大手「武富士」会長、武井保雄容疑者(73)が2日、電話盗聴事件で警視庁捜査2課に逮捕され、業界関係者の間に、衝撃と「消費者金融のイメージ悪化につながらなければいいが…」と危惧(きぐ)する声が広がっている。

 武井会長の半生は業界の歴史そのもの。昭和41年の創業以来、個人向けローン(無担保)の一般化に尽力した。

 スタート直後の貸付残高は50億円規模だったが、今年3月末は340倍もの約1兆7000億円に拡大していた。

 株式の時価総額も約9000億円(2日終値ベース)に達し、大手銀と肩を並べるほど。

 超ワンマンと揶揄(やゆ)されながらも武井会長の手腕は評価され、特に調達金利、貸倒償却率などを徹底して絞り込むリスク管理に定評があった。

 ただ、最近の景気低迷で、自己破産や貸金の焦げ付きの処理費用が増加し、最大手の武富士も影響を受け、平成14年3月期連結決算は、経常利益1832億円(前期比21%減)と2期連続の減益を記録していた。

 取り巻く環境の悪化を少しでも改善させるため、各社とも積極的にPR活動を展開。アイフルがチワワの「くぅーちゃん」で女性顧客を増やすなど、独自の経営戦略で成果を上げていた最中での武井会長逮捕だった。

 それだけに関係者の衝撃は計り知れず、市場では業界全体の打撃は避けられないとの見方を強めている。

ZAKZAK 2003/12/03

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003120328.html