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2003年12月03日(水) 00時00分

“開き直ったおもてなし”は信用失うと組合除名ZAKZAK

 熊本県・黒川温泉の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病の元患者の宿泊を拒否した問題で、黒川温泉観光旅館協同組合は2日夜、臨時総会を開き、「信用を失う行為をした」として同ホテルの除名を正式決定した。

 組合は問題が明らかになった11月18日、緊急経営者会議で除名の方針を決めた。その後、ホテル側は、宿泊を拒否した国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県合志町)を訪れ謝罪。恵楓園側は1日、「十分な内容ではないが、入所者をこれ以上心配させたくない」として和解に応じた。

 総会で、ホテル側は「弁明は一切ない」とした。その後、組合員が話し合い、圧倒的多数の賛成で除名が決まった。

 小林茂喜組合長は「残念だ。もっと寛大な処分をという声もあったが、ホテルの対応はあまりにも誠意がなかった」と苦渋の表情。今後の組合の方針について「(ハンセン病に関する)啓発活動を続け、黒川温泉の信用を回復していきたい」と述べた。

 総支配人の代理で出席した黒川温泉ホテルの津行由道支配人は「謙虚に受けとめる」と話した。

 除名によって、黒川温泉ホテルは今後、複数の温泉に割安に入れるため観光客に人気がある「温泉手形」の対象から外れるなど、組合の事業に参加することができなくなる。

ZAKZAK 2003/12/03

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_12/1t2003120315.html