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2003年12月03日(水) 03時02分

自動車整備士の検定問題、トヨタ系ディーラーに漏れる読売新聞

 先月30日に行われた国家試験の「一級小型自動車整備士技能検定」試験で、筆記試験の問題計50問中38問がトヨタ自動車の系列ディーラーに事前に漏れていたことが2日、国土交通省の調査でわかった。

 問題を審議する検定専門委員のトヨタ自動車アフターマーケット本部担当課長(42)から社内に問題が伝えられており、同省で経緯を詳しく調べている。

 漏えいしたのは自動車の不具合の原因や電気回路などに関する四者択一問題計50問のうちの38問。

 国交省が任命する専門委員は計25人いて、学識経験者のほかに、自動車メーカーからも計12人が参加し、試験問題のミスをチェックしている。

 今年は8—10月に計3回の検討会を開催。その場では試験問題のコピーは配布されなかったが、後日に国交省の担当者が分野別の細かな検討を依頼した際に一部の委員にコピーを渡した。この委員には計38問が渡った。

 国交省によると、この委員は同社で整備士の教育を担当する部門の責任者に問題を見せた。その後、同部門から全国約300か所の系列ディーラーに練習問題として約130問が電子メールで配信され、この中に漏えいした38問が含まれていた。委員は国交省の調査に対し、「問題を技術的に検討するため、トレーニング担当者には見せたが、受験者に渡るとは思わなかった」と説明している。

 この試験は、昨年から始まったもので、試験は筆記、口述、実技と3段階に分かれる。今回は、全国で7317人が受験。このうちトヨタ系列ディーラーの受験者は3000人を超える。筆記試験の合格者は12日に発表となるが、国交省は事前に問題を入手した受験者は合格を無効とする処分も検討している。

 トヨタ自動車広報部は「国交省から調査を指示されており、3日に結果を報告するまで内容は公表できない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000016-yom-soci