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2003年12月02日(火) 07時02分

中高生のはしか、統計漏れ多発 厚労省が方法見直しへ朝日新聞

 全国各地で広がる中学・高校生のはしか(麻疹)の多くが、厚生労働省の感染症発生動向調査から漏れていることがわかった。調査対象の半数以上が小児科で、中高生は受診しておらず、残りの内科では18歳以上の成人のはしかしか報告しないからだ。厚労省は、感染症対策に素早く対応するため、調査対象の医療機関の選び方などを見直す方針を固めた。

 感染症法に基づく感染症発生動向調査は、1〜5類の感染症の分類に従って決められている。

 新型肺炎SARSのような1類感染症の場合、患者を診た医療機関はすべて保健所を通じて厚労省に報告する。はしかは5類にあたり、全国3000カ所の小児科と1800カ所の内科が定点医療機関として登録され、報告を担っている。

 乳児期にワクチンを接種したにもかかわらず、中高生になってはしかにかかる事例が問題になっているが、中高生の多くは小児科を受診せず、内科へ行くため、小児科では把握できない。また、定点の内科でも、18歳以上の「成人麻疹(はしか)」だけを厚労省への報告の対象にしている。

 さらに、東京など大都市の総合病院では、子ども以外のはしかは、皮膚科が担当している場合が多い。この結果、中高生のはしかは、動向調査から漏れてしまっているとみられる。

 厚労省結核感染症課は「現在の発生動向調査は現場でも問題点が多いと言われている。専門家や現場の意見を聞きながら、実態に合ったものに見直していきたい」としている。(12/02 07:02)

http://www.asahi.com/national/update/1202/010.html