2003年12月02日(火) 18時51分

住基ネットなどＩＴ基幹業務、一括して外部委託−−長井市、県内初　／山形（毎日新聞）

　長井市の目黒栄樹市長は１日、記者会見し、市の住民基本台帳ネットワーク（住基ネット）などのＩＴ（情報技術）基幹業務を日本ＩＢＭ社に一括して外部委託した、と発表した。県内初の試み。総務省によると、自治体が住基ネットのシステム管理を外部委託するのは珍しくないという。
　目黒市長によると、市が管理する住民基本台帳、福祉、税務などの情報システムをこれまで市役所がサーバーを所有し管理してきた。今回の提携で、サーバー、ソフトなどはすべてＩＢＭが所有し、約１０人の派遣社員が管理する。
　契約は１１月１日から５年５カ月で、契約金は約５億６６００万円。今回の契約で、（１）約１億円の費用削減（２）最新ＩＴ技術の迅速な導入（３）市職員の市民サービス業務への専念——の効果が見込まれる。日本ＩＢＭの加藤敬嗣地方公共団体事業部長は「わが社は企業を含めて数十社のアウトソーシング（外部委託）業務を行っているが、すべてのＩＴ業務を委託する点で長井市の取り組みは先進的だ」と話した。【辻本貴洋】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000006-mai-l06