2003年12月02日(火) 18時22分

明治生命に業務改善命令　保険配当の過少支払いで（共同通信）

　金融庁は２日、１０月に保険契約者への特別配当の過少支払いが表面化した明治生命保険に対し、速やかな配当支払いなど適切な契約者対応と管理体制の強化を求める業務改善命令を出した。
　同庁によると明治生命は、解約や満期に伴い契約者に支払う特別配当積み立てシステムを１９７７年度に導入。しかし、その後のシステムへの対応が不十分だったため、これまでに合計約１２万件、約１６億円の過少支払いが発生した。
　同社は昨年８月に状況を把握したが、取締役会などに報告せず、対応策の検討も怠った。同庁が４−６月に実施した検査でこうした事実が判明した。
　同庁は業務改善命令と併せて同日、生命保険協会を通じて各生保会社に、予防策を徹底するよう要請した。
　同様の過少支払いがあった安田生命、富国生命、朝日生命保険の各社については、同庁への報告や契約者への対応が適切だったとして、改善命令は出されなかった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000176-kyodo-bus_all