2003年12月02日(火) 19時16分

配当過少支払い、明治生命に金融庁が業務改善命令（読売新聞）

　金融庁は２日、保険契約者の死亡時や満期・解約時に支払う特別配当額が過少だったとして明治生命保険に保険業法に基づく業務改善命令を発動した。契約者に対する適切な対応と事務処理体制、内部管理体制の充実・強化を図る業務改善計画を２２日までに提出するよう求めた。

　明治生命は今年１０月、コンピューターソフトの設計ミスで１２万５３１２件・計約１６億１０００万円の特別配当の過少支払いが生じていたと発表し、金子亮太郎社長ら役員５人の減俸処分などを行った。同様の特別配当の過少支払いは、安田生命、朝日生命、富国生命保険でも起きていたが、明治生命は金額的に最も多かった。

　金融庁は、他社が比較的迅速に契約者への対応を始めたのに対し、明治生命は、関連部が２００２年８月に事実を把握していたのに、２００３年６月まで約１０か月間も契約者への対応方針を検討しないまま放置していたことを重視し、明治生命だけに業務改善命令を発動した。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000211-yom-soci