2003年12月02日(火) 12時07分

＜宿泊拒否＞「県に責任」発言でホテル側を批判　厚労相（毎日新聞）

　熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病元患者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営する「アイスター」（東京都）が「（元患者の宿泊を事前に伝えなかった）県側に責任があり、宿泊拒否は当然の判断」と発言したことに対し、坂口力厚生労働相は２日の閣議後会見で「問題の本質にかかわらない主張で、おかしい」などと同社の対応を批判した。

　坂口厚労相は「感染する可能性のない者を感染者として扱うのは法律にも反している。泊まろうとしていたのは既にハンセン病が治った人たちで、ホテル側が（元患者の宿泊を）前日に聞いたからとか、後で聞いたから、というのは関係のない話だ」と述べた。

　野沢太三法相も閣議後、「熊本県は今回よく対応しており、ホテル側の一方的な言い分。ホテルの対応は今ひとつ不誠実で、残念だ」と語った。【須山勉、伊藤正志】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00001047-mai-soci