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2003年12月01日(月) 11時21分

医師判断ミスで植物状態 北九州市が9600万示談共同通信

 北九州市は1日、市立医療センター(同市小倉北区)で昨年8月に胃がんの摘出手術を受けた大分県の工務店経営男性(53)が、手術当日の医療ミスで植物状態になったことを明らかにし、約9650万円の示談金を支払う方針と発表した。
 事故調査委員会(委員長・熊沢浄一同医療センター院長)によると、男性は昨年8月15日に胃の一部摘出手術を受けた。術後の経過観察中に血圧が下がったため、2度にわたり昇圧剤を投与したところ、心停止状態になり、蘇生(そせい)措置をとったが、低酸素脳症で植物状態になった。男性は現在も同センターに入院中。
 調査委は、循環血液量が不足した状態で昇圧剤を増量投与したために、心臓に負担がかかったことが心停止の原因として、2度目の昇圧剤投与の前に輸血、輸液で血液量を確保すべきだったと指摘。執刀した主治医(37)の判断ミスと結論付けた。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031201-00000058-kyodo-soci