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2003年12月01日(月) 22時41分

アイスター社長が謝罪、元患者らが和解 宿泊拒否問題朝日新聞

 熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病元患者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター(本社・東京)幹部が1日、同県合志町の国立ハンセン病療養所「菊池恵楓(けいふう)園」を訪ね、元患者らに謝罪した。アイスターが「宿泊拒否の責任は県にある」と発言。元患者側が一時反発したものの、最終的に謝罪を受け入れ、和解に応じた。

 約50人の入所者を前に、先月末、広報室長から社長に就任したばかりの江口忠雄社長が「入所者の方々には大変なご心労をかけ、心よりおわびします」と頭を下げ、「差別するつもりはなかった。法務省の勧告を受け、社員教育を徹底したい」と述べた。

 ところが、「予約段階で県が詳しく話してくれれば、ホテルとして満足いただける態勢がとれた」と弁明すると、入所者らは「何も反省していないではないか」と強く反発。退席者も出た。

 1時間以上の交渉の後、江口社長が「二度とこのようなことが起こることのないようサービスの原点に戻り、すべてのお客様に喜んでもらえる宿泊施設づくりをします」とする謝罪文を入所者自治会に提出。自治会側も受け取った。

 太田明自治会長は「高齢の入所者にこれ以上心配をかけたくなかった。会社が考えを改めて、啓発活動に取り組むと判断した」と話した。

 元患者のもとには、激励だけでなく「謝罪しているのに、なぜ応じないのか」などの抗議電話も100件以上あったといい、和解の決断に影響を及ぼしたとみられる。(12/01 22:41)

http://www.asahi.com/national/update/1201/038.html