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2003年11月30日(日) 06時11分

女子大生を覚せい剤密売容疑で逮捕 携帯サイトに広告朝日新聞

 携帯電話のサイトを通じて密売する目的で覚せい剤を所持したとして近畿厚生局麻薬取締部が、神戸市内の私立大学1年の少女(18)ら2人を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕したことがわかった。暴力団関係者に限られていた覚せい剤の密売に、少女が関与したのは極めて異例という。同取締部は、携帯電話の普及や、青少年の間に広がる薬物汚染が背景にあるとみている。

 ほかに逮捕されたのは、女子大生の交際相手の住所不定、無職吉留雅人容疑者(35)。また、女子大生から購入した覚せい剤を使ったとして、大阪市西淀川区柏里1丁目、モデル西田沙織容疑者(20)が同法違反(使用)容疑で逮捕されている。

 調べでは、女子大生と吉留容疑者は23日午前、大阪市中央区のホテルで覚せい剤0.6グラムと大麻0.1グラムを営利目的で所持した疑い。2人とも暴力団の関係者ではなく、いずれも注射器を使って覚せい剤を使用していたといい、同取締部は使用容疑で追送検する方針。

 2人は、携帯電話の薬物関係のサイトに「覚せい剤」と書かず、「大阪市内で手渡しします。値段は時価なので、メールで問い合わせてください」とだけ記した広告を出し、大阪市中央区のホテルに泊まり込んで客からの注文を受けていたとされる。メールで依頼があると、待ち合わせ場所などに覚せい剤を持参し、0.2グラムにつき1万円前後で販売したという。

 西田容疑者は「女子大生から数回買った」などと供述。自宅まで覚せい剤を運んでもらったといい、自宅から向精神薬も見つかった。

 女子大生らは逮捕された際、摘発を逃れるためプリペイド式や他人名義など計9台の携帯電話を所持していたほか、向精神薬を砕いて粉末状にしたものも持っていたという。同取締部は、ほかに数十人に覚せい剤を売った疑いがあるとみて、入手ルートの解明を進めている。

(11/30 06:11)

http://www.asahi.com/national/update/1130/003.html