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2003年11月29日(土) 20時32分

菊池恵楓園:「宿泊拒否問題」で元患者に激励の手紙毎日新聞


 熊本県合志町の国立ハンセン病療養所「菊池恵(けい)楓(ふう)園」に、励ましの便りが相次いでいる。入所者の元患者ら22人が「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」(同県南小国町)に宿泊を拒否され、今も根強い差別を知ったためだ。同県菊鹿町の菊鹿中の今年の卒業生たちは、学年をあげて手紙を書き始めた。

 呼びかけたのは卒業生の一人、矢野裕子さん(16)=鹿本高1年。菊鹿中の今春の卒業生は昨年10月、文化祭でハンセン病を題材にした創作劇を発表した。矢野さんは3年生の1学期に恵楓園を訪ねて入所者の体験談を聞き、その時の感想文を劇の最後で読み上げた。

 宿泊拒否問題が明るみになって間もなく、矢野さんは創作劇を指導した今本みゆき教諭(30)に「恵楓園の人たちの悲しそうな顔が浮かんだ。何かしたい」と相談。2人は同級生と当時の担任計100人にあてて「お元気ですか。宿泊拒否の問題にみなさんも心を痛めているのでは。(恵楓園の方々を)励ます方法として手紙が考えられます。書ける人は書いてください」と印刷したはがきを発送した。

 一方で、矢野さんは恵楓園にあてて「皆さんは特別なことを望んでいるわけではないのに、なぜこんなことを言われなければならないのかと思うと腹が立ちます。ずっと応援しています。負けないで」と書き送った。今本教諭の元には「仲間と一緒に手紙を書きます」などと卒業生から連絡があり、保護者からも「子供と一緒に書きます」と連絡があったという。

 恵楓園には宿泊拒否問題以降、ホテルの判断を支持したり、「金目当てか」などと中傷する電話や手紙も相次いだ。入所者は差別の根強さに胸を痛めたが、最近になって、同校をはじめ県内外の小、中学校の子供たちから励ましの手紙が届いているという。

 太田明・入所者自治会長(60)は「困った時は励ましの声だけでもうれしいもの。大人の中に理解してもらえない人がいるのは残念だが、子供たちがこれだけ考えてくれているのは本当に心強い」と喜んでいる。【望月麻紀、阿部周一】

[毎日新聞11月29日] ( 2003-11-29-20:32 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031130k0000m040049000c.html