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2003年11月29日(土) 00時00分

弁護士会計画ロールーム暗礁朝日新聞・

文科省「大学主宰じゃないと」/福岡4大学参加 法科院学外講座、弁護士ら計画見直し

 来年4月に開校する法科大学院の学生を繁華街の教室に集め、福岡県弁護士会の弁護士が教える学外講座「ロールーム」計画が暗礁に乗り上げた。九州大など県内4大学が参加し、単位として認める方針だったが、文部科学省が「大学が主宰しなければ認められない」との見解を示した。

 法科大学院は、司法制度改革の一環として導入される。文科省は今月21日、全国で66校を認可。福岡県では九州大(定員100)、西南学院大(50)、福岡大(50)、久留米大(40)の4校が認められた。

 思考力のある実務家を育てるとともに法曹人口を増やすのが狙いで、各大学院には弁護士など実務家を教員として置くことが義務づけられている。しかし、東京や関西などに比べて九州には先端科目の専門家が少なく、大学院格差が生じると懸念する声もある。

 福岡県弁護士会が目指したロールームはこうした格差への対策の意味もあった。高齢者・障害者問題▽子どもの権利など、近年、訴訟が増えたり、新法が施行されたりした7科目を用意。4大学院の学生が通いやすく、弁護士事務所が集中する福岡・天神のオフィスビルに教室を借りる準備を進めていた。

 文科省の見解を受け、弁護士が大学院に出向いて教え、4大学院は単位の互換制度を導入して相互に実務家教員を融通することになる。

 同弁護士会法科大学院設置・運営協力委員会の牟田哲朗副委員長は「文科省の理解が得られるよう計画を見直して05年度にでも発足させたい」と話している。(11/29)

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=5586