2003年11月28日(金) 22時29分

電動スクーター：公道走れると販売の業者に排除命令　公取委（毎日新聞）

　公正取引委員会は２８日、中国製電動スクーターの装備が法定基準を満たしていないのに、「公道を走れる」と誤った宣伝をして販売していた３社に対し、景品表示法違反（優良誤認）で排除命令を出した。

　命令を受けたのはニシハラプロダクツ（愛知県新川町）、山真製鋸（静岡県浜松市）、ビング（秋田県西仙北町）。

　公取委によると、輸入されたスクーターは前照灯が常時点灯せず、前・後輪に必要なブレーキが１系統しかないため、道路運送車両法の保安基準を満たさず、公道を走れないものだった。しかし３社はチラシで「ナンバープレートを取得すれば公道を走れる」などと宣伝し、０３年５月までに計３０００台を販売した。

　ニシハラプロダクツは「道路運送車両法を勘違いしていた部分があり、命令は真摯（しんし）に受け止めている。既に販売した製品は購入者から回収して改良したい」と話している。

　０１年末ごろから販売された電動スクーターは３万〜７万円程度の安さで若者を中心に人気が出た。現在各社が販売している商品は改善されている。【神戸金史】

［毎日新聞１１月２８日］ ( 2003-11-28-22:29 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031129k0000m040087000c.html