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2003年11月28日(金) 13時30分

一般刑法犯、7年連続で戦後最多更新 02年の犯罪動向朝日新聞

 政府は28日、02年の犯罪動向をまとめた03年版の犯罪白書を閣議で了承した。交通関係を除いた一般刑法犯の件数は、前年比4.3%増の285万4000件と、7年連続で戦後最多を更新。一般刑法犯の検挙率は20.8%で、戦後初めて1割台に落ち込んだ前年よりは1ポイント回復したものの5割台を維持した80年代と比べると、低いレベルで推移している。

 犯罪情勢の悪化を受けて、03年版では「変貌する凶悪犯罪とその対策」を特集し、殺人と強盗に絞って分析した。

 02年の殺人の認知件数は、前年比4.2%増の1396件、強盗は同9.2%増の6984件。殺人は90年代前半以降、件数も被害者数もほぼ横ばいなのに対し、強盗は96年から急増し、昨年の認知件数は95年の約3倍、強盗被害による重傷者も335人で95年の3倍以上に達した。

 路上や自動車などが現場となる「非侵入強盗」の比率の伸びが90年代以降の特徴。それ以前は金融機関や一般家庭に侵入する「侵入強盗」とほぼ同じ割合だったが、昨年は非侵入強盗が侵入強盗の2倍近くになった。

 また、窃盗は237万7000件と一般刑法犯の8割以上を占めたが、検挙率は17.0%にとどまった。窃盗のうち、特にひったくりが急増しており、30年前の16倍の5万2000件にのぼった。

 白書をまとめた法務総合研究所は「不況を反映し、手っ取り早く荒っぽい手口が増えている」とみている。

 このほか、インターネットを悪用した児童買春・ポルノ処罰法違反事件などの「ネットワーク犯罪」も958件と00年と比べると倍増した。

 交通関係の犯罪では、道路交通法の改正で罰金額が引き上げられたことから、同法違反で20万円以上の罰金刑を科せられた人は10万4000人と激増、前年の968人の100倍以上になった。

 裁判でみると、第一審で死刑を言い渡されたのは18人で過去10年間で最多となった。(11/28 11:44)

http://www.asahi.com/national/update/1128/017.html