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2003年11月28日(金) 00時00分

別府市営温泉訴訟 無料入湯認めず朝日新聞・


  別府市が今年4月に廃止した市営堀田東温泉について、地区住民ら50人が同市を相手に、給湯の再開や無料で入湯する権利の確認などを求めた訴訟の判決が27日、大分地裁であった。須田啓之裁判長は「原告の主張には理由がない」として住民側の訴えを棄却した。

  県道拡幅工事の対象地域内にある同市南立石の堀田東温泉は今年4月に市が給湯を停止、建物の取り壊しも決まっている。市は同温泉の代わりとして近くに市営堀田温泉を建設、4月にオープンさせた。地区住民は堀田東温泉を無料で利用してきたが、新温泉では一人210円の入湯料が必要となった。

  原告側は「堀田地区内の泉源は地区住民の共有のもので、温泉の管理も地元住民が行ってきており、住民には温泉入会権がある。市が堀田東温泉の給湯を停止したため、入会権に基づく入湯権が侵害された」と主張。

  これに対し須田裁判長は「堀田東温泉について温泉入会慣行を認める証拠はない」と判断。「原告らが無料で利用できたのは、市条例で入浴料を徴収する施設とされていないからにすぎない」などとする市側の主張をほぼ全面的に認めた。

  原告団長の荒金馨さん(92)は「審理が不十分で、この判決には納得できない」と話した。原告側は12月5日に集会を開き、控訴するかどうか協議する予定。一方、別府市の浜田博市長は「主張が認められた妥当な判決。今後とも温泉行政を一層充実させたい」とのコメントを発表した。

(11/28)

http://mytown.asahi.com/oita/news02.asp?kiji=3670