2003年11月28日(金) 01時31分

不登校生徒の親に８０万円渡す　「見舞金」と中学教諭（共同通信）

　埼玉県岩槻市長宮の市立川通中学校（菅野俊一校長、生徒２４０人）の教諭が、不登校の３年の女子生徒（１４）の母親に「見舞金」として、私費で現金８０万円を渡していたことが２７日、分かった。
　同校によると、女子生徒は小児神経症で入学以来、ほとんど登校しなかった。１、２年当時担任だった女性教諭は、相談室に登校した生徒に「お客さま気取りでいいの」と厳しく接し、給食を教室まで取りに行くよう指示するなどした。
　昨年秋ごろ、生徒の携帯電話にほかの生徒からいたずら電話が相次ぎ、学校側に相談した母親は「対応が不十分」と抗議し、慰謝料など７０万円の支払いを求めた。
　昨年１２月、女性教諭が８０万円を用意し、菅野校長と一緒に母親に手渡した。母親は今年１月、全額を返したという。
　菅野校長は「指導に不適切な点はあったが、現金を渡すべきではなかった」と話し、２７日開いた臨時保護者会で経緯を説明、保護者らの前で生徒と母親に謝罪した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031128-00000004-kyodo-soci